俺様社長は、動物愛好家!?(新しく修正終了)

アダムとミチルは、少しの間
自宅でお留守番にしてもらった。
獣医さんに診てもらうと
「あぁ、これは、便秘ですね」と言われた。

便秘!?
意外な診断結果だった。

「子猫の頃は、特に便秘になりやすいんですよ。
最近、便とかどうでしたか?」

「そういえば……最近出ていません」

言われて考えてみると
ベルは、最近便が出ていなかった。
社長も出が悪いと心配していたっけ……。

「お腹に便が溜まって体調を崩したのでしょう。
便秘用の薬を出しておくので
ご飯に混ぜたりして飲ませてあげて下さい。
それでも治らないようなら、また来て下さい」

「は、はい。」

とりあえず悪い病気ではなくて良かった。
私は、ホッと胸を撫で下ろした。
診察が終わると支払いと薬を処方してもらい
自宅に帰った。

自宅に着くとすぐにベルを寝かせる。
するとしばらくして心配した社長が電話してきた。

『今、会議が終わったんだが
ベルは、どうだった?』

「はい。便秘だったみたいです。
そのせいで体調を崩したんじゃないかって
便秘の薬を貰いました」

『そうか。確かに最近、便秘気味だったから
心配をしていたんだ!』

「とりあえず良かったです。
薬は、エサに混ぜて飲ませますね」

『あ、待て。アイツは、薬をかぎ分ける。
飲ませるなら工夫しろ』

社長は、そう言ってきた。
かぎ分けるってどういう意味かしら?
私は、不思議そうに首を傾げた。

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