本命同盟
みずほは小学二年の二学期が始まるころ、転校生としてやってきた。


教壇の隣に立って挨拶をするみずほは小学生とはおもえない大人びたオーラを放っていた。



色白でキラキラの大きな瞳がとても素敵な女の子だった。


なんてかわいい子なんだろう。


子供ながらに私は、みずほに憧れを抱いた。



きっとそれは、みずほを見つめる教室中の生徒が抱いた感情だったと思う。



小さくスラリとした姿を動かして歩くみずほは絵本にでてくる王女様のようだった。



だけど、そんな憧れの目も長くは続かなかった。


小学3年生にあがってクラスが変わった頃、みずほは少し浮いた存在になっていた。



運動も勉強もできるみずほは、まだ小学生だったみんなにとって''邪魔''だと感じる存在へと変わってしまったからだ。



どんなに頑張っても1番を取るのはみずほで、先生や大人が褒めるのも常にみずほだった。





子供の嫉妬心はとても素直で、とても残虐だった。













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