二人を繋ぐ愛の歌
「これ、良かったら食べてみて?お代は朝陽から貰っておくから遠慮なくどうぞ」
暫くしてから真未は悪戯な笑みと共にクロワッサンアイスを持ってきてくれた。
熱々のクロワッサンに挟まれたアイスが良い感じに溶け始めていて、誘惑に簡単に負けた沙弓は遠慮なく食べることにした。
ナイフとフォークで切り分けてから一口食べると、ほどよく溶けたアイスが焼き立てのクロワッサン生地と絡まり、今まで食べたことのない食感に目を丸くした。
「旨いでしょ、うちのイチオシメニュー」
「とっても美味しいです!また来ていくらでも食べたくなります」
「いつでも食べに来てよ、真未も喜ぶからさ」
奥さんのメニューを褒められたからか朝陽は嬉しそうに笑っていたが、その笑顔がいつしかニヤニヤした種類の笑顔に変わったのに気付いて沙弓はここに連れてこられた理由をまだ聞いていないことを思い出した。
「あの、それで話ってなんですか?」
「ああ、ハルトの事なんだけど……ハルトと連絡先交換してるよね?」
「えっと……さっきしましたよね?皆さんとも交換したじゃないですか」
「あれはハルトが皆の前でも嶋川さんと自由に連絡が取れるようにしたかっただのお芝居でしょ。
俺が聞きたいのはそれじゃなくて、それよりも前にってこと」
にこにことお互い笑顔で和やかに見えるだろう雰囲気だけれど、沙弓から言わせれば胃がキリキリ痛む腹の探り合いのようだった。
沙弓は最初は知らなかったとはいえ陽人は芸能人。
芸能人と一般人が連絡先を交換しているのに何か不都合があるのだろうかとか、あるとしたらシラを切り通せばいいのか、それとも開き直って肯定すれば良いのか、どうすればいいのかと笑顔の奥でグルグルと考えていたところに朝陽の隣に座った真未がじとっと朝陽を睨み付けた。
暫くしてから真未は悪戯な笑みと共にクロワッサンアイスを持ってきてくれた。
熱々のクロワッサンに挟まれたアイスが良い感じに溶け始めていて、誘惑に簡単に負けた沙弓は遠慮なく食べることにした。
ナイフとフォークで切り分けてから一口食べると、ほどよく溶けたアイスが焼き立てのクロワッサン生地と絡まり、今まで食べたことのない食感に目を丸くした。
「旨いでしょ、うちのイチオシメニュー」
「とっても美味しいです!また来ていくらでも食べたくなります」
「いつでも食べに来てよ、真未も喜ぶからさ」
奥さんのメニューを褒められたからか朝陽は嬉しそうに笑っていたが、その笑顔がいつしかニヤニヤした種類の笑顔に変わったのに気付いて沙弓はここに連れてこられた理由をまだ聞いていないことを思い出した。
「あの、それで話ってなんですか?」
「ああ、ハルトの事なんだけど……ハルトと連絡先交換してるよね?」
「えっと……さっきしましたよね?皆さんとも交換したじゃないですか」
「あれはハルトが皆の前でも嶋川さんと自由に連絡が取れるようにしたかっただのお芝居でしょ。
俺が聞きたいのはそれじゃなくて、それよりも前にってこと」
にこにことお互い笑顔で和やかに見えるだろう雰囲気だけれど、沙弓から言わせれば胃がキリキリ痛む腹の探り合いのようだった。
沙弓は最初は知らなかったとはいえ陽人は芸能人。
芸能人と一般人が連絡先を交換しているのに何か不都合があるのだろうかとか、あるとしたらシラを切り通せばいいのか、それとも開き直って肯定すれば良いのか、どうすればいいのかと笑顔の奥でグルグルと考えていたところに朝陽の隣に座った真未がじとっと朝陽を睨み付けた。