こんな展開聞いてませんっ!~学年一の悪女がヒロインにポジションチェンジしたって本当ですか!?~
放課後
なんのイベントも無く、1日が過ぎた。
マジで、何にも無い。
折角隣イケメンだし、わざと教科書忘れたり、消しゴム落としたりすべきだったかな。
あ、こうゆうとこがヒロインじゃないんだな、私。
まぁ、でも授業中にチラ見しまくってその美しいお顔を目に焼き付けたんだし及第点か。
じゃあ、帰ろう。
でもやっぱ──
「──キューティクルが素晴らしかったよ、榊原君」
ポツリと出た、独り言。
「あぁ、どうも」
ん? おい、待て待て。
榊原君居るーーー!!!!????
oh……、めっちゃ隣に居るやん。
えへへ……と作り笑いを浮かべる。その笑顔に引き攣りがあっても見逃して貰おう。
「小花衣……さん?」
「あ、はいっ! そうっすね!」
テンパりすぎて、口調が変わってるよ私!
「有名だよな」
あぁ、悪女としてね。
「あはは、そりゃ、まぁ……?」
「じゃ、これから嫌われ者同士よろしく」
そう言って、握手を求めてくる学年一女子から好感度が高い男に学年一女子から好感度が低い私はどうすればいいのでしょう……?