再会ロマンス~幼なじみの甘い溺愛~
「ことあるごとに美桜ちゃんを構ってるし、今までの鳴海くんの姿とは全然違ったからみんな驚いてザワついてたの」
ザワつく?
全くそんなことはなかったような気がするけど……。
私とテツが付き合っているということは会社の人には言ってない。
テツとの関係を知られたくなかったので、会社ではあまり話しかけないでと言っていた。
だけど、テツは私のことを呼び捨てにするし、普通に話しかけてくるからヒヤヒヤしていた。
周りの人にそういう目で見られるのは嫌だし、仕事がやりにくくなると思う。
テツがもう少しその辺を気にしてくれればいいのに。
「他の男性社員に牽制して自分の彼女に誰も近づけないようにしていたしね」
「か、彼女?」
もしかしてバレてるのかと思い、声が裏返った。
ぶわっと冷や汗が出る。
「え、違うの?鳴海くんと付き合ってるんでしょ?」
当たり前のように言われ、返答に迷う。
ここは正直に話すのが正解なんだろうか。
それとも、どうにか誤魔化す?
でも、上手く誤魔化せる自信はない。
「あの……それは……」
口を開いてみたものの、焦りで目が泳いでしまう。
「その反応は肯定と理解していいみたいね」
私は顔を赤くしながら頷くしかなく、それを見た恵利さんは笑みを浮かべる。
「初々しくて可愛い」
二十五にもなって初々しいとか恥ずかしすぎる。
だけど、実際その通りだから何も反論はできない。