惑星のダンス
帰り道の悪い笑み
“PLANET”──デビューは一年前。芸歴だけなら“Venus”の方が先輩だ。

若い女性たちに人気がある、七人組のアイドルグループ。

リーダーはイツキ。十九歳。実は、彼女持ち。噂として一般人にもうっすら知られているが、真相は謎とされているので、トップシークレットである。

タカト。アサヒ。二人とも十八歳。スイ。十七歳。カイ。十六歳。ダイチ。ソラ。十五歳。

ソラはあまり笑わないし、一見華奢そうな見た目だが、たまに使う乱暴な口調が「男らしい」「ギャップ萌え」などと大人気である。

──あれは、面倒だから笑わないだけで、面白ければ笑うんだろう。

と、愛は分析している。ソラは多分、愛に似ている。

愛の性格には、幼なじみの影響が色濃いのだが。

そんなことをつらつら考えていると、上が騒がしくなった。

終わったかな。愛は腰を浮かす。

疲れていても、あまりあるきらきらを振りまく顔がいい男たちが、ひとかたまりになって階段を降りてきた。

見る人が見れば、叫ぶか鼻血を出すか泣くか、あるいは卒倒するか。そんな光景である。

しかし彼らを見たのは愛なので、特筆すべき現象は起こらなかった。
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