Breath
夜に

「やっぱやめよ 何かもういいや そんな好きじゃないだろうから」

「なんで?好きだよ」

「いやいいよ」

「何がいいの?何の諦め?結翔が冷めたんならいいよ、ごめんね」

「なんで男とのLINEをわざわざインスタに載せるのか分からない。なんでわざわざその文にハ-トを入れるかも分からない」

「玲君と行けなくて悲しいんじゃなくて、アリ-ナ入れなかったことが悲しい。ハ-トは特に意味がない」

「そっか」

「ごめんね、嫌な思いさせて」

「もういいよ 大丈夫 俺が悪いから」

「ごめんね、玲君玲君って 玲君に恋愛感情1つもないから ただbrezza好きな友達なだけ」

「いや、もう本当に大丈夫 慣れたから」

「慣れた?慣れたって何?」

「凛彩が玲君玲君言うことだったり、いろんな男の人の名前ばっか出てくることだったり」

「ごめん、もう電話しない?」

「いや、したかったらいいよ もう落ち着いたし大丈夫 ごめんね」

「凛彩こそ」

「一杯言っちゃって」

「ごめん 昨日からイライラして 変なことばっかり言ってるね」

「大丈夫だよ」

「何となくは分かってたし」

「うん」

「もうこいついいやって思ったら言ってね」

「うん、言うよ 結翔もね」

「俺は言わない、好きだし、ずっと、これ本当だから。無理してるわけじゃないし、本当に好き。今まではこういう喧嘩みたいになってたらすぐに彼女なんてめんどくさい、いらないからすぐ別れようって言ってたけど、今はもうその段階じゃない。通り越してむしろ心配になるし本当に好きだから凛彩のこと…」

「ごめんね、イライラしても当たらないようにする。好きな人傷つけて本当にごめん」

「いや落ち着いて2人でちゃんと話そう。凛彩の好きな人で居られてるなら良かった」
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