Breath
「ただ?」

「まぁそういうの高校生のノリみたいなんだろうなって流してたけど、好きってのもバカにされた感覚だったからずっと。だから好きでいるのがバカらしくなったってのもある。一人の人を好きになったら笑われるんだぁって…色々考えたけどまぁもう今更だし」

「そっか」

「凛彩と喧嘩した時、メンバ-に色々話してたってのも聞いて、多分そのメンバ-からしたら私のことは悪印象でしかないだろうなぁって思うし。今でもそれは考えてしまうかな。元カノにも相談したって言ってたのも思い出すし」

「そっか、でもこっちからしたら凛彩の関わってる男の子の方が俺は疑う。イライラしたら相談とか愚痴言ってるんだろうなぁって」

「そっか」

「男の子の話はすぐ出てくるから」

「出ないです」

「何ならその男の子と付き合えば?別に俺じゃなくてもいいんじゃない?」

「付き合ってもどうせすぐ振られるし、なら付き合う意味ない」

「決めつけじゃん」

「本気で他の人と付き合えばって言ってるのならもういいよ」

「凛彩から感じるのは男の子の疑いしかないから、正直めっちゃ辛いからね。友達だからって言葉で済ませてるけど」

「玲君は違う」

「そんなの言われても信じられないから」

「そっか」

「俺と付き合うより男の子と遊ぶ方が楽しいんだろうなって思う。凛彩だけが病んでるって思ってるだろうけど、俺だって病むから普通に…凛彩のこと何も考えてないと思わないで」

「そうなの…」

「もう自分キモいわ もう別れたかったら振って こんなこと言ってるけどまだすんごく好きだからね」

「ごめんね、私自分でも分からない。結翔レッスンで疲れてるのに毎度こういう話持ち出す自分にもイライラするし…凛彩の好き伝わってない?」

「伝わってはいるよ。ただ本当かどうかが信じられないところがある」

「私同じ位の好きを2人に分ける起用なこと出来ないから好きになったらどっちかの方が多い。何て言ったらいいのかな…とりあえず結翔しか好きじゃないし…結翔がここまで想ってくれてるにも関わらず大人げない被害妄想してごめん…って言っても信じてもられないかな…」

「俺だって過去に浮気されたことだってあるから、その嫌な過去は消えないし」

「そうだよね ごめん」

「だけど信じたいから 本当に別れたくないから ものすごく好きだから 凛彩がいいなら絶対に別れたくない。早く会いたい。抱きしめたい」

「凛彩も会いたい、早く…」

「早く会って伝えたい 大好きってことを」

「じゃぁ今伝えて」

すぐに電話くれた。

けど、少し話たら切れてしまった。
< 159 / 215 >

この作品をシェア

pagetop