Breath
結翔は私が5年前にしたことも許してくれて、今こうして来てくれてる。

こんな私でもいいって言ってくれる。

私はどうなんだろう…

この5年間結翔の事忘れたことなんてあっただろうか…

この道結翔と歩いたなとかこの店結翔と来たなぁとかこの曲結翔好きだったなぁとかいつもいい思い出ばかり

東京のマンションは結翔の思い出が多すぎるから辛くて引っ越した。

本当に好きだったからだろうなぁって思う。

そんな好きじゃなければ引っ越すこともなかっただろうし、新しい彼氏を呼んでただろうし

まぁ出来ないもんは仕方ないんだろうけどね

「そんな顔しないで、いつもごめんね。私のせいで困らせてばっかだよね」

「私この5年で何も変わってないよ、性格とか…年取っただけだし、何なら性格もっと悪くなってる」

「いいよ、それが凛彩だから」

「腰も痛いし、もうおばばだし」

「27歳でしょ?知ってるよ。おばあちゃんが押してるシルバ-カ-欲しいんでしょ?知ってる。」

「もうお肌の曲がり角何回も曲がってるよ」

「知ってる」

「いやそこは、そんなことないよ でしょ」

「ははは、ごめんごめん」

「何かあったらすぐ病んじゃうよ。さすがにこれはもう無理でしょ?」

「俺がもう病ませたりしない。ずっとそばにいる。」

「何で?何でそんなに優しいの?」

私はもう涙で結翔の顔が見れなかった。

「凛彩の顔すごいことになってる」

「もぉ結翔ひどいよ~」

結翔はぎゅ-っと抱きしめてくれた。

温かくて安心する。

なんだろうこの気持ち。

私はまだ今でもこの人のことが好きなの?

これからも好きでいていいの?

こんな私の事許してくれるの?

「これからも俺の傍に居て、俺は凛彩の傍に居たい」

「ありがとう」

「凛彩、大好きだよ。」
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