願い婚~幸せであるように~
彼の気の利いたサプライズに喜んだが、私のいない時間に彼は寂しくないかなと心配になる。90分いないくらいで寂しがる人ではないけれど。


「俺はプールで泳いでくるよ。あ、和花も泳ぎたかった?」

「ううん、私あまり泳げないからエステの方がいい。じゃ、行ってくるね」

「うん、行ってらっしゃい」


にこやかに手を振る幸樹さんに見送られて、先に部屋を出た。エステティックサロンの受付で名前を告げる。


「茅島さまですね。ご予約された方は旦那さまでしょうか?」

「はい。予約名は茅島幸樹だと思います」

「本日はご予約いただきまして、ありがとうございます。ご自分で予約される方がほとんどなのですが、奥さまのために予約してくれる旦那さまは優しくて素敵ですね」

「あ、はい。私にはもったいないくらい素敵な人です」

「まあ、仲がよろしくていいですね。羨ましいです」


幸樹さんを褒められたのがうれしくなり、ついのろけてしまった。本当にさりげなく気遣ってくれる素敵な人だ。

そんな彼のために私ができることは……。


「旦那さまのためにもすべすべのお肌にしましょうね」
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