キミに、愛と思いやりを

ふくろうと別れてから、進んでいくと食事場所があった。


他のお客さんたちはスイーツや遅いご飯を食べたりしながら、過ごしている。



「スイーツ、食べない?」



あたしが言うと、歩は、



「もちろん」



と頷いて席を取ってくれた。



「へえー、こういう感じのがあるんだ!」



メニューでは個性があって可愛いものが多くて、目移りする。
……あっ、このパフェ美味しそう。



「そうそう。花蓮、何にする?」



「そうだなあ、じゃあこれにしようかな!」



「じゃあ、僕もそれにする。あと、何かある?」



嬉しいけど、太らないためにあんまり頼まない方がいいよね……?


もし、もっと頼んだりなんかしたら、



『花蓮……体が小さくて、しかも女の子なのに僕よりいっぱい食べるとか……』



なんて引かれることもあり得なくない。



「うーん、あたし的にそれで充分だなぁ。歩は?」



「僕も正直それでいいかも」



あー、良かった!
あたしの気を遣っているからなのか、それとも本音なのか知らないけれど、本音なら本当に良かった!




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