アンバランスな苦悩
「瑛ちゃん
今、なんて言った?」

「桜さん
もう終わりしようよ

こんな関係良くない

マコやスミレが悲しんでるのに
俺、こういうのは嫌だよ」

裸でベッドに横になっている
桜さんに言った

このベッドで
桜さんは旦那さんと寝ている

マコやスミレも
このベッドで
テレビを見たり
家族の会話をしたり
しているのかもしれない

そう考えると
急に罪悪感が生まれた

「そう
瑛ちゃんは私の気持ちより
マコとスミレの気持ちを優先するの」

桜さんの声が
すごく低くなった

「優先っていうか
こういうのって
世間一般で考えてもおかしいよ

俺
桜さんと関係をもつべきじゃないって
ずっと思ってたけど

でも言えなくて」

「私の体が
気持ちよかったからでしょ?

いいのよ
無理しなくて」

桜さんは
俺の体を触る

せっかく着た服を
脱がそうとする

「気持ちいいけど

でも違うよ
これはいけないことだ

俺は桜さんとはもう寝ない」

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