永遠の呪縛〜キミヲ、ハナサナイ〜
あの男性はもしかしたら、魔獣が化けた姿かもしれない。魔力を操れる能力に長ければ、多くの魔法使いたちが存在に気づけないこともあるのだ。

「……これも違うわね」

ローザとカサンドラがお風呂に入っている間も、私は本のページをめくり続けた。似ているものはあっても、完全な答えではない。

ローザとカサンドラがお風呂から上がり、私は顔を上げる。その刹那、また不思議な何かを感じた。

いや、今回は不思議よりももっと邪悪なものだと思った。私は窓の外を見る。暗闇に包まれ、何もわからない。

「美鈴?」

心配そうにローザとカサンドラが声をかける。その時。

ジリリリリリリリリリリリリリ!!

突然鳴り響いたけたたましい音に、私たちはびくりとなる。その刹那、ドンドンドンと激しく部屋のドアが叩かれた。

「火災が起きました!避難してください!」

ホテルの従業員の人が慌てた様子でそう言い、私たちの隣の部屋をノックし始める。

「大変!!」

私たちは真っ青になりながら、廊下へと飛び出した。
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