香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
城の中は広くて迷路のようだけど、とにかく階段を降りて下に向かう。
すると、中庭らしき場所に出た。
ピンクや白のバラが咲いていてとても綺麗だ。
なにやら声がして、人の気配がする方向に進めば、アレンとサイモンが剣を交えていた。
その近くにはセシル様の双子の息子達がアレン達の剣術を真似て木の棒を振っている。
何だか和やかな光景。
こういうのを見て王子達は剣術を学んでいくんだな。
アレン達とは少し離れてじっとその様子見ていたネロが私に気づいてこちらにやって来た。
「ネロ、おはよう。いつもご主人様の護衛をして偉いね」
手を伸ばしてネロの頭を撫でれば、ネロは猫のように喉をゴロゴロ鳴らす。
「クルミ、おはよう」
アレンも私に気づき、サイモンの相手をしながら挨拶する。
「お、おはようございます」
私も彼の顔を見ながらペコッと頭を下げた。
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