香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
ニヤニヤしながらルーカスが私の背中に手を回してドレスのボタンを外す。
侍女だって苦労しているのに、彼は難なく外した。
何、その早わざ!
この人……女の人のドレス脱がすの慣れてる。
きっと女ったらしだあ。
こんな人の相手なんて無理だよ〜。
すぐに下着姿になる私。
だが、彼は私の身体よりも、あるものに興味を示した。
「このネックレス……」
それはドレスの下に隠れていた青い石のネックレス。
「これ……どうしたの?」
私のネックレスを手に取りマジマジと見つめるルーカス。
この質問、二回目だ。
「昔……金髪の男の子にもらったんです」
「金髪の男の子ねえ。あーあ、人攫いの奴らも、厄介なの連れてきたなあ」
彼が困惑顔で言うので、不思議に思った。
「クルミちゃんってさあ、パルクレールの王太子の婚約者だろう?」
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