香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
ジーク国王に近づき、ルーカスは思い切り馬を蹴り上げた。
すると、馬は驚いて暴れ出し、国王は振り落とされる。
「無様だな」
すかさずアレンが動き、ジーク王の喉元に剣を突きつけた。
「俺は今回の件でかなり気が立っている。言っておくが、お前の国に興味はないし、侵攻する気もない。ここに連れ去られた我が国の女達を見つけたら、すぐに退散する。邪魔するようなら、この首を切り落とすが」
禍々しいオーラ全開で悪魔のように黒い微笑を浮かべる彼を初めて見た。
それほどまでに国の女達を攫われてアレンは怒っているのだろう。
だって、彼はもう戦争はしないようなことを私に言っていたもの。
そんなアレンを見てブルブル震えているジーク国王の頭をルーカスは足で踏みつける。
「アレン、ここは剣を収めてくれないか?貴国の女性達が攫われれた件、俺が責任を持って犯人を処罰し、女性の救出にも協力しよう。ここでアレンがこの馬鹿な国王を切れば遺恨を残す。もちろん、この阿呆には俺が罰を与えるさ」
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