香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
婚約から逃げていたのに、婚約者に捕まってどうするのよ。
「ヴィクターの妹は美人だが、高飛車だぞ。お前、本気で結婚すんの?」
サイモンの質問にアレンはニヤリとする。
「それも一興だ。たとえつまらない女でも、ラフォリア公爵の娘ならいろいろと使い道があるだろ?」
「確かに」
サイモンはケラケラ笑って相槌を打つ。
あのう、ラフォリア公爵の娘がここにいるんですけど。そんなダークな会話していいんですか?
アレンの背中で苦笑いする。
そんな私の心の声が聞こえるはずもなく、ふたりは過去の……いや、主にサイモンが過去の女について語り出した。
「あの女は胸もあって抱き心地が良かった」とか、「クレメンス伯爵の娘は結構遊んでいるから、男を喜ばせる方法を知っている」とか……。
わ~、私がいるのにそんな話しないで〜。
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