香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
「お兄ちゃんに凄く懐いてるんだね。いいなあ。胡桃も飼いたいけど、うちはマンションだから」
「じゃあ、ネロを助けてくれた勇敢な姫にはこれをあげよう」
お兄ちゃんは自分の首からネックレスを外すと、私の首にかけた。
そのネックレスには、お兄ちゃんの瞳の色と同じ青い石が嵌め込まれている。
「とてもキラキラしていて綺麗!」
「ネロとお友達になった印だよ」
目を細めて微笑む彼に、とびきりの笑顔で返した。
「ありがとう、お兄ちゃん!大事にするね」
「ずっと身につけているといい。きっと君を守ってくれる」
そう告げて、彼はネロと一緒にパッと消えてしまった。
「お兄ちゃん?」
呼んでも彼はもう現れない。
私を迎えに来た母にその出来事を話しても、私が作った話と思われて相手にされなかった。
ネックレスを見せても、なぜか私以外の人には見えないみたいで……。
「じゃあ、ネロを助けてくれた勇敢な姫にはこれをあげよう」
お兄ちゃんは自分の首からネックレスを外すと、私の首にかけた。
そのネックレスには、お兄ちゃんの瞳の色と同じ青い石が嵌め込まれている。
「とてもキラキラしていて綺麗!」
「ネロとお友達になった印だよ」
目を細めて微笑む彼に、とびきりの笑顔で返した。
「ありがとう、お兄ちゃん!大事にするね」
「ずっと身につけているといい。きっと君を守ってくれる」
そう告げて、彼はネロと一緒にパッと消えてしまった。
「お兄ちゃん?」
呼んでも彼はもう現れない。
私を迎えに来た母にその出来事を話しても、私が作った話と思われて相手にされなかった。
ネックレスを見せても、なぜか私以外の人には見えないみたいで……。