香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
「そうなんですか?私……無理矢理マッサージしちゃった!」
「あなたの言いなりになるアレンの姿、見たかったわあ。あの子、すきがないから全然弄れなかったけど、あなたが一緒だとこれからいろいろ楽しめそうだわ」
フフッと笑う彼女の顔を見てハハッと苦笑いする。
セシル様、アレンをからかうのもほどほどにお願いしますね。
彼は頭痛持ちですから。
その後、ベッドに移動してセシル様の足から頭までじっくり施術する。
彼女の肌は実に綺麗で、滑りがよくて滑らか。
マッサージする自分もなんだか気持ちがいい。
セシル様は長旅の疲れもあってか、施術中少し眠っていた。
マッサージが終わり、彼女についたオイルを布で拭うと、そっと声をかけた。
「セシル様、終わりましたよ」
「う……ん、もう終わったのね」
上体を起こすと、セシル様は至極残念そうにドレスを着る。
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