香りであなたを癒やします ー 王太子殿下、マッサージはいかがですか?
父上のことを話すと、彼女は同情するように言った。
「……そうなんですか。アレンも大変ですよね。また肩が固くなってますよ」
「ああ。頭が痛いことだらけだ。だが逃げるわけにはいかない」
「アレン様はお強いですね」
「今のクルミみたいに俺を助けてくれる者がいるから頑張れる」
俺の言葉にクルミは反応して皮肉を口にした。
「ああ。エマ王女は美人だし、一緒にいると癒されますよね」
グイグイッと音がしそうなくらい急に強い力でマッサージしだす彼女。
「なにか誤解しているようだが、エマ王女とは何もない」
ここでエマ王女とのことを説明するが、彼女は反論した。
「何もないわけないじゃないですか!私はこの目であなたにエマ王女が抱きついているところを目撃したんですよ」
「あれは蜘蛛が出たとか言って、彼女が抱きついてきたんだ」
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