ただ愛されたいだけなのに


 わたしは落ち着けなくて冷蔵庫を開けた。ブロッコリーといちごジャムと賞味期限が明日までの牛乳しか入っていない。
 牛乳をコップに注いでいると、携帯が鳴った。急いでスマホに飛びついた。

 勇太:いつ遊べるのー?

 ウザッッ‼︎ ただの勇太からのメッセージだ。返事なんて返してやんない。勇太は、いつ遊ぶか、しか言葉を話せないのかな? これだけ断ってるのにすごい根性。わたしならとっくにめげてる。それにいい迷惑だわ。ちょっと顔がいいナルシスト。

 午後七時五十四分——。
 お腹と背中がくっつきそうになって、しぶしぶ買い物に出かけた。トマトとセロリとポテトサラダを買い、五分で家に戻る。イケメンからのメールはまだ来ない。

 午後八時十分——。
 スマホにメッセージが届いた。食べかけのポテトサラダを床にこぼしながらもスマホに飛びつき、高速に指を動かして画面をタップする。


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