ただ愛されたいだけなのに
わたしは寝返りをうった。テレビ画面はもう見たくない。なんでテレビは、こんな特集をしたんだろう。映る人物は全員、自分より綺麗で幸せで、妬みしか生まれてこない。
わたしはどうして幸せじゃないんだろう。わたしの幸せって、なんだろう……。
あの生意気な女子高生が言っていたように、たしかにわたしは臆病だ。でもそれは、結果が見えているから。一度の失敗に砕かれてしまうほど、わたしのハートはすごく脆い。だって、誰もわたしを褒めてくれないんだもん。慰めてもくれない。友達はいないし、両親は現代のことには全く無関心で、畑を耕すことしか頭にない。
わたしを求めていてくれたのは勇太。でも勇太は、きっと、確実に、ただ彼女が欲しいだけだった。あーあ、なんて退屈なんだろう。
正紀に関しても、今じゃちっとも魅力を感じないし、こんなに幸せじゃない生活を送っているけど、また前のように戻りたいとも思わない。正紀にたいして抱いていた気持ちに、疑問まで感じている。どうしてあんなに頑張れたんだろう。内容はグチャグチャでも、嫌なバイトを続けられたのは、すごいと思う。わたし、すぐに諦めるタイプだから。