足立古書堂 謎目録
語り終える頃には、小学生の顔は真っ青になっていた。

炎が紫色に?

訝しげに足立を見ると、彼女はまったく表情を変えていない。

「ふうん」

小さく呟いて、小学生をじっと見ている。

その視線に怯えるように、彼は身を縮こませている。

「君は、どっちの人間なのかな」

「どっち?」

なんの話だ、と高木は言おうとするが、足立の雰囲気がそれを許さなかった。
< 76 / 89 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop