ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「……美結以外の奴の話、する理由がないし……」
「……そういうとこだよ、想」
「どういうとこ?」
意味がわからず返せば、美結はからっと笑った。
「想を好きになってよかったってこと」
か(∞
――危ない危ない。今、公道で美結のこと抱きしめるとこだった。
「それはよかった」
なんとなくつなげないでいた、美結の手を取る。
「想」
「うん?」
「いつ折れてもいいって言ってくれた、けど……私、まだ折れるわけにはいかないよ」