ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
「いきなりなこと言ってごめん。でも……ちゃんと考えておいた方がいいと思って」
「うん……話してくれて、ありがと」
そう言ってから、美結はぱっと顔を輝かせて、繋いでいる僕の手に、もう片手を寄せてきた。
そしてまた口にする。
「えへへ。想のわがまま、もらっちゃった」
「美結……」
「想、ほかの子に、どんなことでわがままなんて言っちゃダメだからね? 想のわがままは全部私が聞きたいから」
「ん。美結もだよ?」
「想以外にわがままなんて発生しないよー」
……まったく、どこまで僕を有頂天にさせるのが得意なんだろうか。僕の大好きな人は。
「美結……嫌だったら話さなくていいんだけど、おじさんとおばさんに、なんて言われたの……?」