ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】

高校の門前に、僕らを待っているように小唄と東輝がいた。

いつもは待ち合わせなんかしないけど……二人は里宇のこと知っているからなあ。

尚と新垣は同じ電車で来ているからすぐに来るだろう。

「一緒なわけないだろ」

期待の瞳で見て来る小唄。

なんで僕が里宇と一緒に来なくちゃいけないんだ。

「えー、あんな可愛い子、傍で護ってないとヤバいっしょ?」

「あいつが竹刀でぶっ飛ばすから問題ねーよ」

僕があしらうと、一転、小唄が神妙な顔で言って来た。

「……なー想。何度も訊いて悪いとは思ってるんだけどさ」

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