ど天然彼氏の可愛がり方。-六花の恋・外伝-【完】
……こいつの軽い態度を見ていて、何回止めてやろうかと思ったことか。

でも、一応こいつテストは毎回、学年で五位以内には入っているから結果は出ているんだろうな。

「ねー想。あんだけ告るの怖がってたヤツがなんかあったの? 急に美結ちゃんとつきあうとか」

むくりと起き上がった里宇がデバガメしてきた。にやにやすんな。

「なんかあってもお前には言わねーよ」

「えー、教えてよー。想の恋愛相談にも乗って来てあげたじゃん」

「………」

思い返してみたけど、こいつにそんなことしてもらった記憶はなかった。

「死ね」

通常運転で返すことにした。

< 68 / 289 >

この作品をシェア

pagetop