希空~空姫に希望を。~
空姫探しをしろと命令されてから、3日の月日が経った頃。
俺、七瀬調はお気に入りの場所にやってきていた。
お気に入りの場所というのは、希空がナワバリにしている繁華街があるような中心地から、電車で2駅離れた所にある橋のようなところ。
橋のようなって曖昧な言い方なのは、橋の下にあるのが川ではないから。
たくさんの線路が並んでいて、その橋の下は電車が通る。
その線路の上の橋の真ん中で、手すりにもたれて人間観察をするのが趣味だ。
スーツの男や、派手なメイクをした女。
様々な人が通るのを、電車の振動を感じながらただただ見る。
別に空姫探しをしている訳でもなく、本当に見るだけ。