希空~空姫に希望を。~
「今度はキミのことが教えてほしいんだけど…」
諷賀が女の子に話しかける。
…でも、反応がない。
代わりに七瀬が女の子の前に行って、片膝を地面につけた。
どうやら七瀬がどうにかしてくれるらしい。
「名前は?」
「………シイナ」
「年齢は?」
「………15」
「学校は?」
「……行ってない」
こんな感じで七瀬が女の子――シイナに質問をし続けていく。
途中答えない質問もあったけど、とりあえず以下のことはわかった。
15歳の女の子、シイナ。学校は行っておらず、帰る家はない。過去のことは全て口を閉ざしたまま。
最後にフードを取ってくれて、顔を見せてくれた。
目線は下を向いたままでこちらを見ることはなかったけど。
予想外のすごく綺麗な子だった。
長いまつ毛に形のいい眉毛。
肌荒れのない真っ白に透き通った肌。
厚くも薄くもないバランスのとれた唇。
家がないと言う割に、しっかりと手入れされているように見えた。
つってもオレにはよくわかんねぇけど。
もしかしたらただ生まれつき綺麗な子なだけかもしれねーしな。