浅葱の花びら
山崎も気がついたようだ


「少し休ませて貰いましょか」



監察方として、準備練習のつもりが
実戦に変わってしまった



もし、襲われたら…




不安になった


同時に、山崎が男だとバレるのは困る

もしもの時は、山崎を逃がさなければと
招かれた屋敷に入ってすぐ

山崎に万が一の時は、自分が残ると合図


不安そうに顔を歪めた後、山崎が了承


着物に不慣れな俺が助けを呼びに行くには
時間がかかる

そして、山崎が男とバレたら殺される

手篭めにされようと
俺が残る方がいい








通された屋敷の1室には、男が待ち構え



ドスッ

鳩尾を殴られた


山崎を押した〝逃げて!〟






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