秘密の同居生活～オレ様副社長の罠にはめられました～

その日の夜はエレベーターで閉じ込められた日に行ったった小料理屋に、副社長が連れて行ってくれた。

「あら春ちゃん。」

おかみさんはわたしを見て、にこっと笑う。

この間とはちがって、時間帯も早かったから、料理は何でもあって、おすすめを注文したら、甘鯛の塩焼きがでてきて、それがあまりにもおいしくてびっくりした。

「この焼き加減。どうなってるんですか？」

カウンターで座っているので、おかみさんや大将とはすぐに会話できる。

「ふつうに焼いてるだけだよ。素材がいいからね。」

大将が笑った。

そして、おかみさんがわたしのそばにやってきて次の料理を出すと、こそっと耳打ちした。

「春ちゃんがね。2回も同じ娘を連れてきたのはじめてよ。」

「え？」

そして「ふふ」と笑うと、副社長のほうへ次の料理を出す。

「春ちゃん。楽しそうね。」

「は？」

「いいえ。ごゆっくり。」

おかみさんは意味ありげな笑みをうかべるとまた奥へ消えていった。


なにそれ…
はじめてとか…