秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
「副社長。ほら、あれがボスザルですよ。」

約束通り動物園に連れてきてくれた副社長。

「ほんとだな。けど、あっちのでかいサルがあのボスザルを狙ってるぞ。」

「え?あ、ほんとだ。目が怖い。」

「もうすぐ抗争がおきるとみた。」

「プッ…」

副社長が真面目にいうので思わず吹き出した。

「なんだよ。」

「いえ…副社長も好きなんだなあって…動物。」

「え?ああ。そうだな。好きだな。昔から。俺は、動物園ではサル山が1番好きだ。」

「え?どうしてですか?」

「社会の縮図だろう?学校とか、会社とかと同じ構造じゃないか。」

「そうかもしれませんね。」

「見てると楽しい。」

「はい。」

そしてわたしがつくったお弁当をつまんだ。

なんだか、もう普通のことみたいに…
副社長とわたしの…生活は続いていて…

ずっとこんなんでいいのかな…?

ずっと…ずっと…。
< 134 / 244 >

この作品をシェア

pagetop