秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
「いいとか悪いとか。そんなのもうわからない。じゃぁどうすればいいの?って。
もう…待ってるだけなんて無理…好きな人は…わたしを好きじゃないみたい…って…」

京太郎は一瞬すべての動きを止めた。

……


しばらくの間があった。


そして…
京太郎は拭き終わったコーヒーカップを流し台の上にカタンと置くと、突然、俺に向き直った。
かと思うと、声をあげて、訴えるように俺に言った。

「なんでだよ?春臣。なんでかおりと結婚しなかった?おまえなら…と思ってずっと心の奥にしまってたのに…おまえがかおりの相手なら俺はずっと耐えてみせたのに…なのに…なのに…なんで…」

京太郎はその場に膝をついて両手を床につき、顔を床に向けたまま…だ。

「バカやろう!」

ムカついた。

こいつの考え方…どんなに偏ってるんだよ?
愛してもいない俺と結婚させられるかおりの…そして俺の気持ちにもなってみろって言うんだよ。

「おまえ、俺の気持ち無視すんな…。俺に一生他の男を愛しつづけてる女を抱かせるつもりか?」

俺は立ち上がると京太郎の前に行き、京太郎の胸ぐらを掴んだ。

「けど…おまえは…かおりを…」

くそっ…
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