秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
その後、しばらくすると、春くんがマイクを持ち、また挨拶を始めた。

「皆様。わたくしごとでお騒がせいたしました。ご覧のように…婚約できたみたいですので、わたしも晴れて独身貴族を卒業することになりました。みなさまには温かくお見守りいただきたく…結婚式の日取りについては、また追ってご案内いたします。」

結婚式?
そうか…わたしの結婚相手は…こんなにも…有名な御曹司だったのだった。

これからわたしは結婚式という一大イベントを切り抜けなければならないのだ。


パーティーは夢の中にいるのかと思ううちに無事終了し、わたしたちは無事家に帰ってきた。
最後の方はふわふわとしてて何をやってたのか思い出せないくらい。

いろんな人たちから祝福を受けて…春くんがすべて対応してくれて…
わたしは横で舞い上がってた。


「疲れた?夏菜。」

わたしは玄関に入るなり、カラダがどっと疲れを認識したらしく、よろっと春くんにもたれかかった。

ふと春くんを見上げると平気そうな顔をしてわたしを支えてくれている。

さすがとしか言いようがない。

「うん。疲れた。これから結婚式のことを考えると…」

「うん。夏菜にとっては荷が重いかもしれないな。けど、俺が全力でサポートするから。とりあえず結婚式までは我慢してほしい。あれだけは避けて通れない。俺の身分上。」

「はい。春くんのためならわたしなんでもがんばれる気がする。」

そう、春くんがそばにいれば何が起きても怖くはない。
わたしは春くんがいればいい。

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