秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~
「俺とかおりは母同士が親友だったこともあって幼馴染で、母同士が勝手に決めたいわゆる許婚だった。なんの疑問もなかったよ。いつか、結婚すると思ってた。けど…違うって気づいたのは高校の時だった。」

いったん言葉を切ってハンドルを切り返す副社長。

「それからなんとなくおかしいと思いながらもずっと大人になるまであいまいにしていた俺も悪いんだけど、結局俺もいろいろほかでも恋愛もしながらも、俺が27歳でかおりが25歳になったときに婚約をすることになって、それでもあいまいなまま今までずるずるひきずってた。」

ジュジュが後ろで起きた気配がした。

「おう。どうしたジュジュ。まだもうちょっとかかるから寝とけよ。」

ジュジュは副社長の頭をクンクンしてからまた静かになった。

「かおりはほかに好きなヤツがいるんだ。
それもずっと…物心ついたころから…一途に想い続けてるヤツが…
それで相手もかおりのこと愛してて、俺と結婚してしまうかおりのために自分はずっと独身貫くとかいうバカみたいなヤツだったら…俺たちの結婚になんて何の意味もないだろう?」

副社長は、フッと笑った。

「だから、やめようっていうのに…かおりのやつは覚悟決めたってさ…あの日出張先から帰ったら俺のマンションで三つ指ついて待ってやがった。」

副社長の顔が…切なそうに歪んでる…

「バカ…だよな。そんなやつと結婚できるかって…」

信号待ちになったからか、副社長がわたしを見た。
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