秘密の同居生活~オレ様副社長の罠にはめられました~



「哲也おじさん…本当に申し訳ないと思ってます。」

後日設けられた席で、副社長は千石社長を目の前に見事な土下座をやってのけた。

都内の高級料亭に揃ったのは恐ろしき面子だ。


千石家…社長、奥様、そして、かおりさん。

九条家…社長、奥様、と、副社長。

そしてその中にポツンとわたし。


ご飯が運ばれてくる前に、副社長は土下座ショーを披露したわけだ。

みんなの視線は副社長に一斉にいったあと、わたしに集まった。


視線が…痛い…。

「あなたは!!誰なの?」

副社長のお母様が顔を歪めてわたしを見る。

「葛城夏菜と申します。宝永商事の経理課で働いています。」

「どうして、あなたなの?なぜ?どこでたぶらかしたの?この…泥棒猫!!」

あまりの剣幕にめげそうになったけど…わたしは無表情で座っていた。
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