先生の全部、俺で埋めてあげる。



「私のせいで彼、死んじゃったの」


「先生のせいじゃ…」


先生の声は少し震えていて。


この話をするのは、すごく辛いんだと思った。


なのに、先生は話すのをやめなかった。


「みんなそう言うの。私のせいじゃないって。

その度に辛くて、誰でもいいから私をせめてほしかった。

お前のせいであいつは死んだんだって。

その方がよっぽど良かった」


先生の言葉は少し投げやりで。


それが逆に先生の辛さを物語っている。


「だからね、私もう誰とも付き合わないって決めたの。

彼の人生私が奪っちゃったんだから、私の人生も彼に捧げるって」



< 303 / 338 >

この作品をシェア

pagetop