先生の全部、俺で埋めてあげる。
「私、里巳くんが好き」
「え?」
「ずっと好きだったよ」
先生は泣いてんのに満面の笑みで、そう言って。
「先生はいつもズルいよ…」
こんな時にそんなこと言うなんて。
今までずっと否定してきたのに。
俺のことなんか好きでもなんでもないって。
いつも受け入れてくれなかったのに。
なのに、こんな時ばっかり素直になって。
俺の全部を持って行く。
本当にズルいよ。
「俺も先生が好き」
「うん…」
「大好き」
俺がそう言った瞬間に、先生の方から顔が近づいてきて。
俺の唇に先生の唇が触れた。
もう心臓が張り裂けそうになるくらい嬉しくて。
信じられなくて。
そんな先生の背中に腕をまわして。
もう、一生俺から離れていかないように、力いっぱいギュッと抱きしめた。