先生の全部、俺で埋めてあげる。



そう気が付いた瞬間、顔がみるみると熱くなって。


耐えきれずに先生から目をそらした。


そんな俺を横目に、先生は言葉を続ける。


「私に気を使わなくて大丈夫よ。
里巳くん優しいのね」




「気を使う?」


俺が先生だったら付き合うって言ったこと、気を使って言ってると思われてる?


別に気を使ったわけじゃないのに。




「先生っていくつですか?」

「女性に年齢聞いたらダメだって大人に教わらなかった?」


「じゃあ干支はなんですか?」

「それ計算したら分かっちゃうじゃない」


「先生は若いですよ」

「年齢知らないのに?」


「だって教えてくんないんだもん」

俺がちょっといじけたように言うと


「7こ上だよ、君たちより」


「24」


「こらー、はっきり言うな」

せっかくごまかしたのに、って言いながら先生はちょっと楽しそう。



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