先生の全部、俺で埋めてあげる。



「ないです」


本当に何にも思いつかなくて。


そんな俺に先生は眉を下げた。




「先生はどこの大学行ってたんですか?」


「私は城北だけど」


「じゃあ、俺もそこに行きます」


「え、待って?もっとちゃんと考えよ?」


「城北大学がいいです」




「じゃあ、とりあえずそう書いとくけど、もし気持ちが変わったら言ってね?」


変わらないよ。


別に大学なんてどこでもいい。


でも先生が通ってた大学だったら行ってみたい。


先生がどんな景色を見てどんな環境で過ごしてきたのか、俺もこの目で見てみたい。



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