桝田くんは痛みを知らない
「でも……」
「とりあえず、羽伸ばして。結果が返ってきてから落ち込もう。苦手を知るのは悪いことじゃないよー?」
えみるが言ってることはもっともだけど、それにしてもへこむ。
「結果知りたくないなあ」
最下位だったら、どうしよう。
「そんなに?」
「塾、行ったほうがいいのかな」
「あー……。クラスの子で塾行ったり家庭教師つけてない子探す方が難しいかもだね」
予習が足りない?
それとも復習するべき?
授業、もっと真面目に聞かなきゃ。
喋ってる場合じゃない。
「宗田先輩に勉強みてもらえばー?」
「こんなカッコわるいところ。……見せられない」
それに、生徒会の活動忙しいだろうし。
受験生なんだから自分の勉強がある。
「でも、勉強教えてもらうのってさ。ラブいイベント発生しそうじゃない?」
…………イベント!?
「2人きりで。部屋で。距離が近くて、手とか触れ合ったりしてさ」
そ、そういうの。
少女漫画でありそうなシチュエーション……!!
「って、それじゃ成績あがらないでしょ」
「たしかに」
ドキドキしすぎて頭に入らないに違いない。
「とりあえず、羽伸ばして。結果が返ってきてから落ち込もう。苦手を知るのは悪いことじゃないよー?」
えみるが言ってることはもっともだけど、それにしてもへこむ。
「結果知りたくないなあ」
最下位だったら、どうしよう。
「そんなに?」
「塾、行ったほうがいいのかな」
「あー……。クラスの子で塾行ったり家庭教師つけてない子探す方が難しいかもだね」
予習が足りない?
それとも復習するべき?
授業、もっと真面目に聞かなきゃ。
喋ってる場合じゃない。
「宗田先輩に勉強みてもらえばー?」
「こんなカッコわるいところ。……見せられない」
それに、生徒会の活動忙しいだろうし。
受験生なんだから自分の勉強がある。
「でも、勉強教えてもらうのってさ。ラブいイベント発生しそうじゃない?」
…………イベント!?
「2人きりで。部屋で。距離が近くて、手とか触れ合ったりしてさ」
そ、そういうの。
少女漫画でありそうなシチュエーション……!!
「って、それじゃ成績あがらないでしょ」
「たしかに」
ドキドキしすぎて頭に入らないに違いない。