桝田くんは痛みを知らない
センセンフコク?
ゲコクジョウ?
「古都はあたしのですよーっ!……て、言われたときの王子の反応。楽しみだな」
…………!?
「そんなことしたら桝田くんビックリするよ」
「争奪戦が始まったりして」
いやいや。
わたしを桝田くんとえみるが奪い合うって、なにごと。
桝田くんのキャラなら、たぶん――
『イチ抜けた。俺、その根暗にそこまで熱くなれねーわ』
って冷ややかな目を向けてくる。
「腫れ、ひいてきたね」
「ほんと?」
「……ちょっとだけ」
ということは、まだ別人みたいなんだね、わたし。
「教室。……戻りたくないなあ」
まあ誰もわたしの顔が知らない誰かになっていたところで気にしないだろうが。
それでも、ちょっと、恥ずかしい。
「そうだ! いいこと思いついた」
…………イイコト?
ゲコクジョウ?
「古都はあたしのですよーっ!……て、言われたときの王子の反応。楽しみだな」
…………!?
「そんなことしたら桝田くんビックリするよ」
「争奪戦が始まったりして」
いやいや。
わたしを桝田くんとえみるが奪い合うって、なにごと。
桝田くんのキャラなら、たぶん――
『イチ抜けた。俺、その根暗にそこまで熱くなれねーわ』
って冷ややかな目を向けてくる。
「腫れ、ひいてきたね」
「ほんと?」
「……ちょっとだけ」
ということは、まだ別人みたいなんだね、わたし。
「教室。……戻りたくないなあ」
まあ誰もわたしの顔が知らない誰かになっていたところで気にしないだろうが。
それでも、ちょっと、恥ずかしい。
「そうだ! いいこと思いついた」
…………イイコト?