桝田くんは痛みを知らない
「痛、そう」
なんて言いながらも。
あの、薄い唇と。
わたしの唇が、重なったんだって思うと。
戸惑わずには、いられない。
「痛くねーよ」
「でも。食べものとか、染みるだろうし」
「へえ。そういうもんか」
「経験ない? 口内炎、とかで」
口のまわりや中の傷って、小さくてもダメージくらうんだよね。
お寿司の醤油とか、天敵すぎる。
食べたいものが食べられないジレンマ。
「あるわけないだろ」
あるわけない?
……痛みに、強い、から?
「コトリが舐めてくれよ」
「は?」
「それで消毒完了ってことで」
なんて言いながらも。
あの、薄い唇と。
わたしの唇が、重なったんだって思うと。
戸惑わずには、いられない。
「痛くねーよ」
「でも。食べものとか、染みるだろうし」
「へえ。そういうもんか」
「経験ない? 口内炎、とかで」
口のまわりや中の傷って、小さくてもダメージくらうんだよね。
お寿司の醤油とか、天敵すぎる。
食べたいものが食べられないジレンマ。
「あるわけないだろ」
あるわけない?
……痛みに、強い、から?
「コトリが舐めてくれよ」
「は?」
「それで消毒完了ってことで」