にゃん子と寺子屋日記
竜神さま(21)
今日は、7月12日だが、
日本列島、雨が続く・・もう2週間ぐらい続いているのではないか?
竜神はいるのだろうか?
自分はいると思っている。

小さいころは、水神様の棚が台所にあって、母が、榊をいつも上げていた。
その榊は、祖父がいつも山に採りにいっていた。
じいちゃん・・ああ、懐かしいなーと思う。
農家だったので、土間にかまどがあり、火の神様もいたと思うが、とにかくやたら神さまの場所があった。
水も大切にしていた。
小川があったけど、今日はどぶさらえだとかいって、地区の川は、定期的にみんなで掃除していた。水田の水は、特に大切にして、いろんなもので汚さないようにしていた。

貧しかった・・おやつなどあったためしがなかった。けど、いい時代だったと思う。
自然がきれいだった、水がきれいだった、めだかがいた、蛍がいた・・等々。

よく空をみるくせがあって、けさも何の気なし空をみたら、東の方に向かって、竜らしき雲がたなびいていた。
「あっ、竜が飛んでいる」
黒い竜だったけど、
「竜神さ~ん、日本を救ってくださ~い」と手を振って頼んだ。
余りにも、今の日本の状態がひどいので、まあ世界的にひどいので、日本だけではないかもしれないが、年金もらって、これでよしとしているような高齢者が多いのが、よけいに腹が立つ。自分さえよけりゃいいの?、孫の世代はどうなってもいいの?と。

竜神が出たから、もう雨は終わりなのだろう。

雨が上がれば、またジリジリした暑さがやってくる。
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