加瀬くんのカノジョはもうやめる。


「どうしたの?築島く「デートしよう!」

私の言葉を遮ってそう言った彼。

「え?今!?」
「いま!」


急すぎる…
そして強引すぎる…

でも私が好きになった築島くんはこういう人。

「準備するから私の部屋で待ってて?」

私は築島くんを私の部屋まで連れて行き、
準備を始めた。


デートだし…
スカートにしよう。

いつもより少し短いスカートを履き、
着替えの終わった私は部屋に戻った。

「ごめんね、築島くん。もうすぐ準備終わるから!」

私は部屋に入ると、すぐにドレッサーの前に座った。

「うん、大丈夫だよ。俺がいきなり押しかけちゃっただけだしって…え!?」

築島くんは座る私を見て何かに驚いた。



「どうしたの?」

「芹奈ちゃんダメ!」

え?
何がダメなの…?


私は何を言ってるのかわからず首を傾げた。

「立って」

私は築島くんに腕を引っ張られて、
言われるがまま立ち上がった。




< 130 / 133 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop