加瀬くんのカノジョはもうやめる。





バチバチしている2人を見ていると、
後ろから肩をツンツンされた。

「え?」

「あ、ごめんね、びっくりさせちゃった?」


振り返ると加瀬くんの隣にいた人が立っていた。



「えーっと…」

「分かんないよね!俺のこと!」

そう言いながらケラケラ笑う彼。

「覚えてない?芹奈ちゃんが航大呼ぶ時、俺に呼んで欲しいって言ってきたんだけどさ?」



あ…!
あの時の!!!


「なぜか私のこと知ってた人…?」

「あはは!そうそう!」


わぁ…よく笑う人だなぁ。

なんだろう。
ムードメーカーっぽい?


「航大とは中学からの仲でさ。
芹奈ちゃんのこと、よく聞いてたんだよ。」

え…
中学の人に私のこと話してたんだ…


「忘れられない子がいるってね。
でもあの通り、航大モテるからさ〜。毎回毎回、彼女いるんでって断ってたよ」

芹奈ちゃんのこと想いながら断ってたんだろうねとその人は言った。



加瀬くん…


「あ、自己紹介まだだったね。
浅田 流唯(あさだ るい)。よろしくね」


浅田くんって言うんだ…



通りで私のこと知ってるわけだ…



「おい、勝手に芹奈と仲良くなるな」

「そうだぞ」


いつの間にか築島くんと加瀬くんがいて、
浅田くんを叱っていた。

「えーいいじゃーん」


3人でキャッキャしてる間も、

しーちゃんは浮き輪を膨らましていた。





いつまで膨らましてるの…?







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