加瀬くんのカノジョはもうやめる。




「しーちゃん泳ごう!」

「うん、これ芹奈の浮き輪」

「え!ありがとう!!」


しーちゃん準備しててくれたんだ。


しーちゃんはパーカーを脱ぎ、水着だけになった。


「うわ…しーちゃんスタイル良過ぎ…」


しーちゃんはすごくスタイルがいい。

「芹奈早く〜」


え、えぇ。
心の準備が…!!


てゆか、浅田くん、しーちゃんのこと見すぎ!!
やめてやめて!!


浅田くんは、しーちゃんに釘付けになっていた。




私はパーカーをゆっくり脱いだ。
ビキニなんて初めてだから恥ずかしいよー。


脱いだ瞬間、
加瀬くんとバッチリ目があった。


「や!ちょっと見ないでよ!!」

「いや、見るだろ普通に。」


そう言って近づいてくる加瀬くんを築島くんが阻止した。

「おい、加瀬。抜け駆けすんなよ」

そう言いながらも築島くんは、
私の方をチラチラ見てくる。


見ないでよー!!


加瀬くんと築島くんが言い合いを始めたので、
私は隙を見てしーちゃんの元へ行った。


「モテモテはたいへんだぁ」

しーちゃんは呑気にそんなことを言う。

「しーちゃんもね。」


ずっと、
浅田くん見てるんだからね???





「…あれは惚れたな…」



私はしーちゃんに聞こえないように呟いた。






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