海賊と宝石の歌姫
「……これが恋なのか……」

セダはそう呟き、怯えた目をしたままのカヤに何度もキスを繰り返す。カヤはキスが初めてだったのか、頰を赤らめた。その表情がとても可愛いとセダは思う。

セダはカヤに深いキスもした。カヤは苦しそうにセダの胸を何度も叩く。セダが唇を離すとカヤは苦しそうに咳をした。

「船長様、もうやめてください。私はあなたを好きになってはなりません」

カヤはセダから目をそらし、言う。セダは顔を近づけ、「好きになって構わない。一生俺のそばにいろ」と言った。カヤの目が悲しげに揺れる。

セダは気持ちを抑えることができない。このまま一夜を過ごそうと考える。

「……カヤ」

セダは再びキスを再開し、カヤは苦しげにそれに付き合う。押さえつけているカヤの手首は、時々抵抗しようと力が入った。

「好きだ、好きなんだ」

セダはそう言いながら、カヤの着ているワンピースのボタンに手をかける。そして、ボタンを外し始めた。
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