海賊と宝石の歌姫
露わになったカヤの白い首筋に、セダは唇を強くつける。カヤは小さく悲鳴を上げ、それがセダの理性を壊そうとする。

「な、何を……」

怯えるカヤに、セダは鏡を取り出して見せる。首筋につけられた赤い印。

「これで俺のものだな」

セダはそう微笑み、またキスの続きを始めた。やがて、服に手をかけてーーー。

「嫌!!」

カヤがそう大声で叫んだ刹那、セダのお腹に激痛が走る。カヤがセダを思い切り蹴り上げたのだ。

「……あなたもやっぱり、同じなんですね!!」

カヤはそう泣きながら言い、部屋から逃げていく。セダは痛みに耐えながら、閉められた扉を見つめた。



次の日、セダが朝食を食べに広間へ向かっていると、「ねえ、セダ」とライリーに声をかけられた。その目は怒りに満ちている。ライリーの表情を見て、船員たちはどこか怯えていた。彼女を怒らせると怖い。海賊アレスの船員なら全員知っている。

「ちょっといい?話があるんだけど……」
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