あなたしかいらない

カグヤヒメ?



キーンコーンカーンコーン…




「あっ!ヤバっ!」



チャイムが鳴ったことに気がついた私は、やっと8時10分をまわってることに気がついた。



───2分後



ガラッ


「はぁっ…はぁ…っ…せ…セー…フ…?」


私は校門から3階の教室まで全力疾走してきた。


やっぱりみんなキョトンとしている。
…1人を除いては。


「大丈夫だよぉっ!陽芽ちゃん!せんせぇまだ来てないしっ!!ギリギリセーフだよぉっ!!」


へたりこむ私に手を差し伸べてくれてるのは、初等部から友達の和泉織(イズミ オリ)だった。


< 13 / 216 >

この作品をシェア

pagetop